東欧のカングーって知っていますか?
おはようございます、ナパです。
先週はお休みをいただきまして、
家族で石川県を巡ってきました。
加賀片山津、能登、金沢で温泉三昧のほか、
途中善光寺に寄ったり、キャニオニングをしたり、
陶芸に興じたり、海の幸を食べまくったりして遊んできました。
そして珠洲市、輪島市も行ってきました。
子供達に地震の凄さと怖さを見て何かを
学んでもらいたかったのです。
被災地の復興はまだまだでしたが、石川県の
魅力は薄れていません。珠洲市に足を運んだのは初めてでしたが、
想像以上に美しい景色が多い場所でしたので、
また改めて遊びに行きたいな、と思っております。
さて、今回ご紹介するのは、Dacia Dokkerダチア・ドッカー。
ダチアは、ルノーグループの中ではいわゆる
「廉価モデル」を担うブランドです。
元々はルーマニアの自動車メーカーで、ルノー車の
一部をノックダウン生産し自社モデルとして販売していましたが、
1980年台中盤に独立し独自モデルの生産をはじめます。
がしかし、1989年に始まったルーマニア革命により
混乱が生じるとともに業績が悪化。ここでルノーが手を差し伸べ、
1999年よりルノー傘下として再出発するに至りました。
現在ダチアは、ルノー車をベースにさまざまなパーツを組み合わせ、
安価で信頼性の高い車両を提供してくれているのです。
今回取り上げているDokkerは2019年に残念ながら生産中止に
なってしまっているモデルなので別のモデルで言うと、
同じくらいのボディサイズであるジョガーがあります。
約18000ユーロとかなり安いです。
しかもこちらは7人乗りも用意されます。
カングーの素モデルが約25000ユーロですから、
ダチアブランドの車がいかに安いかが分かりますね。
実は数年前、このドッカーに乗る機会に恵まれたのですが、
いやこれがオモロイのなんのって。
乗り味は80〜90年台のルノーそのもの。ちなみにこの台詞は、
悪い意味ではなく、いい意味で言っています。
(こういえば許してもらえると思っている)
自分で運転している感覚が強く、高級ではないけど安楽なシートと、
ストロークたっぷりのサスペンションが織りなす独特の乗り味。
60km/hを超えたあたりで表れる滑空するような加速感。
運転すると言うより体に馴染むような走行感覚が、
昔のルノーっぽく感じられるのです。
また、スイッチ類やドアヒンジ、レバー、
ノブ、車内灯など細かいところを見ていくと、
過去のルノー車のパーツを流用していることが見てとれ、
懐かしく感じられるのです。
ま、旧いルノー車を過去に所有した経験のある人に向けた
かなりマニア向けのアソビですけど。
でも、散々使って「壊れない」ことが実証された
技術の組み合わせですので、最新とは程遠いですが、
安心して乗り続けられる、それがこの車の最大の魅力なのです。
これなら日本でもかなり安く販売できると思うので、
正規輸入されないかな? されないな。
以上、ナパの独り言でした。