夏休み
どうもです! 最近チョコラBBプラスを朝晩服用し
少し体調が良くなったかと思っているナパです。
今年の夏の家族旅行は、石川県に行ってきました。
元旦に地震があり、その後の復興具合はどれぐらいかと慮り、
家族で見てみようということと、どうせ旅行でお金を落とすなら
被災地がいいだろうという思いから、石川へと決めたのです。
感想は一言で言うと、ショックでした。
今やテレビでも報道が少なく、最初の被害が甚大だったとはいえ、
その後の復興がうまくいっているものと、勝手に思い込んでいたんですね。
一番被害が大きかった珠洲市と、それに準ずる被害だという輪島市。
その二つの市は、1週間ぐらい前に地震があったのか? というほど手付かずの状態でした。
倒壊した住居はそのまま、土砂崩れの後もそのまま、道は一部補修してあるものの、
まだ凸凹の状態で、このままではゴーストタウン一歩手前だなぁっと。
以前から行きたいと切望していた輪島朝市の場所は、
爆弾でも落とされたかと錯覚するような焼け野原状態。
狭い場所に店舗が密集したあの雰囲気は良かったけれど、一度火が起きること
ここまで焼けてしまうものかと思わされました。
当然営業しているお店などはほとんどなく、ただ静かに時が流れているだけでした。
倒壊していない家にも、「危険」「注意」など、行政が発行しているであろう張り紙が貼られ、
近づくことも憚られるような状態でした。
広場に設営された仮設住宅や、かろうじて機能している行政の箱物などに
人はいますが、街中は車が行き来するくらいで、ほとんど人はいません。
他府県ナンバーもあまり見かけませんでした。
帰りがけ金沢に寄りましたが、こちらは平常運転。
考えるに、能越自動車道が崩れた道の代わりの迂回路や
頻繁に現れる凸凹で高速道路として機能しておらず、大型トラックの往来が難しいこと。
なので地元の業者による瓦礫の撤去などが行われていましたが、遅々として進まず。
他にも未だ通行止めが多いこと。実際珠洲市から輪島市も、海岸線で30分で行けるところが
山へ一度戻ってから行かねばならず、2時間近くかかることなど、
やはり道路の寸断がかなり影響していると思われました。
それと驚いたのが海岸線でした。
隆起、沈下が繰り返し起きているようで、現在珠洲市では、場所によっては海岸線は100m後退し、
3mほど盛り上がっていました。また他の場所では逆に1m沈下したとのこと。
白い岩は、今まで海底にあったものだそうです。つまり隆起して海岸線がさがり、干上がってしまったと。
漁港では駐車場の一部が沈下して浸水し、この状態に。
温泉宿に泊まり、石川の美味しいものを堪能し、キャニオニングや陶芸体験など、
もちろん楽しいこともしてきましたが、それとは違う現実があることも知り、
大変意義深い旅行となりました。
皆さんも一度能登半島へ足を運び、現状を知ることで
何か考えることへのきっかけとなればと思います。