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ルノー5

おはようございます! 週末はいかがお過ごしでしたか?

私は小学校で開催された盆踊りのヘルプで楽しませていただきました。

やっぱり子供が喜んでいる姿を見るのは1番のリフレッシュになりますね!

     

ルノー5(サンク)ってご存知でしょうか? 

1972年に発売されたルノーのコンパクトカー。

小さいくせに乗り心地が良く、速くは無いけど楽しい! という

いにしえのルノーの傑作車です。ボディデザインは

社内デザイナーの故ミシェル・ブエ氏が担当されたとされています。

ちなみに2代目は故マルチェロ・ガンディーニ氏が担当。

ランボルギーニ・カウンタックやランチア・ストラトスのデザインを担当した

いわゆるレジェンドなデザイナーですね。

こんな小さな車もデザインしてたんですよ。

今回は2022年のレトロ・モビルにて開催された、

5(サンク)の50周年記念の展示の写真を使って説明しましょう。

        

5(サンク)はルノー4(キャトル)のコンポーネンツを移植して作られ、

エンジン搭載方法は今となっては珍しい縦置きレイアウト。

後期型は横置きエンジンとなったため、初代は通称で「縦サンク」とも呼ばれています。

初期型(縦サンク)がいっぱい

まずは初期型のベーシックグレードTL。

ビビットなライムグリーンがまたいい!

かわいいねぇ。ツルんとしたボディフォルムが堪らない。

エンジンは1.0Lと1.1Lの2種。トランスミッションは4速M/Tのみ。

ブレーキは前後ドラムと、まぁ時代を感じさせる装備でした。

続いて登場したちょっと上級グレードのGTL。

過去に二年ほど所有したことがあるGTL。

窓枠のクロームやサイドモールなどが外観上の違い。

エンジンは1.1と1.3Lの2種類。トランスミッションは同じく4速M/Tのみ。

いやぁ、実は15年くらい前に所有していたのですが、すっごい良かったんですよ。

なんか人と車がシンクロするっていうか、クルマがでしゃばらない。

春と秋とかで気候が良ければ長旅に出たくなるって感じのクルマで。

よくくるりを流してドライブしたなぁー。

でもエアコンがないせいで、夏に2回続けて熱中症になっちゃって、

嫁に心配されるし、身の危険を感じるしでやめたんですけどね 笑

     

お次は5(サンク)のスポーツモデル

アルピーヌはこの時代からあったんですよ

76年登場の5(サンク)アルピーヌですね。ベースモデルのTX/TSと同じ1.4Lエンジンながら、

アルピーヌのチューニングでパワーはノーマルの63psから1.5倍の93psに。

軽いボディと相まってめちゃくちゃ楽しいモデルへ生まれ変わったわけです。

この後、82年に5(サンク)アルピーヌターボが登場します。パワーは大台にのっけて110psでした。

また、80年に当時のWRCホモロゲモデル、今や伝説級のマシン、5(サンク)ターボが登場します。

リアフェンダーの膨らみ、ハンパないですね。

これ、エンジンを無理やり座席の後ろ、いわゆるミドに押し込み、ターボをつけ過剰にチューン。

パワーをさらに1.5倍の160psまで高めたモデル。WRCラリーで活躍したのはもちろん、

サーキットで開催されるプロダクションカーレースにも出場していました。

何度か乗ったことあるんですけど、まぁ曲がらない、急加速、ボディ捻れる、

まっすぐ走らない。これを綺麗に走らせるには相当な腕が必要で、

またそれが堪らなく面白いんですよ。

       

昔、フランスの国民的英雄であるラリードライバーの「ジョン・ラニョッティ」さんの

横に乗らせていただいたんですが、まさに曲芸のようにクルクル回って、しかもそれが

いとも簡単にやるモンだから、「名人とはこういうことか!」と思い知りましたね。

プロダクションレース仕様

ちなみに当時はアメリカ仕様もあって、それはLe Car(ル・カー)と名付けられ、

ちょっと仕様変更して販売されていました。

ル・カー。リアガラスのない希少なバン仕様。

で、84年にフルモデルチェンジ。エンジンは、前にも書きましたが

縦置きから一般的な横置きレイアウトに。デザインも全体的にモダンな印象に。

でこぼこの少ないスマートなデザイン

ずいぶんカクカクと、故ガンディーニ氏らしい

ボクシーなスタイルになりました。

スポーツモデルはこちら

日本だと熱対策が大変でした

5(サンク)GTターボ。オーバーフェンダーやサイドスカート、スポイラーなどで武装した

エクステリアに、ターボで武装した115ps(後期は120ps)のエンジンが搭載され、

ドッカンターボと相まってファンを魅了した一台です。

     

ここで、いかにもフランスらしい1台を紹介しましょう。

インテリアはフルレザー。ゴールドのキャラクターラインと装いはまさにアバンギャルド

内装フルレザー、渋めのエクステリアカラー、ゴールドのキャラクターラインという

豪華仕様の5(サンク)バカラです。ふかふかのレザーシートは座った瞬間声が漏れるほど

座り心地が良くて、まぁボクなんかは1発でやられてしまったわけです。

          

このサイズでこんなモデルを作っちゃうところがニクいですね。

小型の高級車ってそもそも当時は英国以外ほとんどなかったので、

これがグローバルな立ち位置では草分け的な

存在だったと言っても過言では無いでしょう。

    

で、先日発表、すでに本国では受注が開始されたサンク(コンセプトバージョン)がこちら。

オマージュしているところが垣間見えるとはいえ、かわいいかな?

動力は完全な電気自動車BEVってやつです。価格は2万5000ユーロ(約400万円)から。

マッシブでかっこいいけど、サンクを名乗るならこっちじゃないんだよなぁ。

もっとバンパー周りとかツルンとして、目ん玉つけると

そのままキャラクターになりそうな、初代トゥインゴにあったような

可愛らしさが欲しい! とか思うわけです。

安全性とか空力とか考えると、こうなることはわかるんですけどね。

ちなみに市販モデルはこんな感じ。

かなりコンセプトカーに近いですよね。

それにしてもシートのデザインが初代5(サンク)にそっくり。

そこは思わず嬉しくなっちゃいました。

以上、5(サンク)が大好きなナパでした。