フランス車乗りの祭典! その5
どうもです。朝晩は一気に寒くなりましたね。
ついに布団をタオルケットから毛布に変えました。
なんでも睡眠時はあまり暖かくしない方が若さを保てる!
ということで、寝る時は薄着で布団も薄いナパです。
さて、アロンフランセの続きです。
今回はシトロエン編ですが、こちらも写真が多いので
2回に分けてお送りしますね。最初は2CV編。
1949年から1990年まで、実に40年以上つくられ続け、
20世紀を代表する名車としてカーオブザセンチュリーの
26台にも選出された名実ともに「名車」と呼ばれる1台です。
ちなみに2CVは、ツーシーブイと読むことが多いですが、
マニアってほどではないけど、詳しい人たちはドゥシヴォって言ってます。
2CVって2馬力って意味で、ここから「2馬力」と呼ぶ人もいます。
最初の2CVは2馬力しか無かったんですよ、フランスの税制の都合で。
それが少しづつ発展していって………という話はまた今度。
今回は1回で紹介が持つぐらい2CV関連の車が多かったので、ご紹介しましょう!
まず最初はベーシックな2CV。
このどことなくエレガントな曲線。映画ルパンのカリオストロの城で
クラリスが乗っていたのはこれと同タイプですね。
写真のモデルは後期型で排気量602ccのモデルです。
続いて紹介するのは2CVの初期型ですね、タイプAZかな。
ボンネットに縦縞が入り、グリルのデザインが異なりますが、
塞いでしまっていますね笑 なぜ塞いでいるのか?
2CVは空冷なので、あまりに外気温が低いとオーバークールになって
エンジンを壊してしまうのです。この日の車山は2度でしたからね笑
ちなみに初期型の排気量は425cc(375、435ccもある)しかありません。
フロントフェンダー後部のエアアウトレットがスリットになっていて、
アイアンバンパーもシンプルな形状になっています。
C ピラーにウィンカーがついていたりと、個性強めのディティールを持っています。
次はこちら
ワゴンモデルというか、パネルバン。前のルノー・キャトルの時も言いましたが、
フランス語で言うところのフルゴネットです。覚えました? フランス車界隈では
フツーに飛び交うワードです、念の為。
基本2人乗りの貨物車です。こんな車に出会えるのも、アロンフランセならではですね。
さてお次は
2CVの限定車、「フランス3」です。
こちらは1983年登場。当時、世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」に
フランスが送り込んだヨット「フランス3世号」の出場を記念して制作された限定車。
ホワイトボディにネイビーの優雅なラインが目を引きますね。
限定2000台と、やや台数は多いですが、ここ日本においては
大変貴重な1台であることは間違いないです。
ちなみに南仏プロヴァンスにある2CV再生工場&販売で有名な
「2CV & MEHARI CLUB CASSIS」では、なんと今でも2CVの新品パーツが
入手できます。エンジンやシートはもちろん、ホワイトボディからシャシーまで、
新品パーツがなんでも手に入る、世界中の2CVマニアの駆け込み寺的存在になっています。
実は昔一度現地に行ったことがあって、1日かけて工場内を全て見て回ったのですが、
もう楽しくて仕方ありませんでした。
ただ、「急いでる!」って言っているのに、「昼飯食おうぜ!」って
2時間以上取られて辟易しました。おかげで帰りのTGVは駆け込み乗車をする羽目に。
しかもランチでワインをボトル頼むし。あぁ、でもいい思い出だなぁ。
遠い目をしていてもしょうがないのでお次。
メアリです。
「なんでこれが2CV?」と思っている方も多いでしょう。
実はこれ、シャシーは2CVで、上にFRPボディを載せただけなんですね。
単純な構造だからこそできる芸当です。
先ほど登場した2CV MEHARI CLUB CASSISでは、こちらの新品パーツも
取り扱っています。ナンバーの「PROVENCE」は、きっとそれを指しているのでしょう。
詳しくなると、いろんなことが分かってくるんです笑
あ、販売している滋賀のお店の名前かもしれないなぁ?
お次はこれ。
AMI6(アミシス)です。これも2CVのシャシーにFRPボディを載せたモデルです。
すごいフロントマスクでしょう? 子供が見たら泣きそうです。
実はこのフロントマスク、「醜いクルマ」としても有名で、
何度もその手のランキングでは上位常連、時には優勝さえしていたんです。
でもまぁ、そこがなんともカワイらしいと言うか、シトロエンっぽいというか、
そこも含めて「チャームポイント」になりえるクルマなんですよね。
リアのウィンドウが逆スラントの「クリフカット」であることも特徴の一つです。
そして会場にはなぜか多くのAMI6が参加していました。
どの個体も、いい色してますよねぇ。さすがフランス車!
さらに、一番右のイエローのモデルはワゴンボディですね。
商用車ではないので、フルごネットは当てはまりません。悪しからず。
続いて
AMI8(アミユイット)です。同じく2CVのシャシー‥‥‥以下同文。
6に比べると端正な顔立ちですね。しかもワゴンボディ。
ホイールがボディ同色でオシャレですよね。
会場で見かけた2CV関連モデルはここまで。
実はこのほかにも数多くの2CV派生車両というものがあります。
ざっとあげてみますと
4輪駆動で軍用車にも用いられたサファリ(前後に合計2機エンジンを搭載していた)、
後継車種に当たるディアーヌ(でも2CVの人気の方が高く、併売後先に生産終了)、
イギリス生産のBijou(ビジュー:丸くてカワイイ、生産台数たった210台)、
発展途上国向けのFAFと、それの前身であるポニー。(主にアフリカ、アジア)
トラックのような出立ちのテイヨール・タンガラ(2座のトラック、リアは幌)。
スポーツカー然とした3ホイールオープンカー、ロマックス223/224。
エレガントなオープンカー、ホフマン・カブリオ。
などがあります。気になる方は調べてみてください!
以上、いつかは2CVを所有してみたいナパでした。